皆さん、こんにちは。ブログメンバーの益子です。
今回は、以前ご紹介したムービープランニング部に続き、事業部紹介第2弾です。
2回目は、ココラブルの事業を陰で支える縁の下の力持ち、開発室をご紹介。
今期からCTOに就任した、梅さんにお話を聞いてきました。
開発室ってどんな部署?
-梅さん、今日はよろしくお願いします!
早速ですが、まずは開発室の主な業務内容をご紹介ください。
梅さん:よろしくお願いします!
端的に言うと、開発室は
「ココラブルのビジネスを支える各種システムの開発と
運用をするエンジニア部隊」です。
多岐にわたるココラブルの事業において、それぞれの事業部が
どういうシステムを必要としているかを各部署とすり合わせ、
それをシステムに落とし込んでいくこと。
そして、そのシステムを24時間365日、継続的に動かすことが
主な業務です。
取り扱う分野は、アプリやソフトの開発まわりから、
インフラの構築まで全体的にやっています。
-「継続して動かす」というのは?
梅さん:例えば、社内/社外ユーザーがシステムを使っている時間の
エラー発生時はもとより、夜間に動作しているバッチ処理での
エラー発生時などの場合には、すぐに復旧の対処をしなくてはいけません。
そういう場合には携帯にアラートが飛んできて、
開発室がすぐに対処します。
なので、開発して終わりではなく開発したものを運用する、
という要素もありますね。
雰囲気は明るく!メリハリを大切にするチーム
-それでは次に、業務中のチーム内の雰囲気は、どのような感じなのでしょうか?
梅さん:僕自身がギスギスするのが好きではないので、チーム内の雰囲気は明るいと
思います。もちろん刺すところは刺しますが、
基本的に仕事は楽しくやった方が生産性は上がると思っているので。
メンバーも文句を言い合うのでなく、
みんなで議論して解決しようとしてくれますね。
-たしかに、同じフロアで仕事をしている僕も、開発室の方々が仕事の合間に
談笑している姿は見かけます。
そんな明るい雰囲気のチームにするために、
何か気を付けていることはありますか?
梅さん:チームとして仕事をする上で、気を付けているポイントとしては2つ
あります。
1つは「情報をオープンにする」こと、もう1つは、
「メリハリを大切にする」ということです。
「情報をオープンにする」というのは、相談しやすい環境をつくることで、
業務の状況を共有するということです。
開発室は各メンバーが様々な部と仕事をしているので、
そのままやっていると属人化しがちになってしまいます。
何かあったときにその人しかわからない、
というのは組織として非常に脆いので、基本的には情報をオープンにして、
何でも誰にでも相談できるようにすることにしています。
-何でも相談できる、というのは一緒に働く上でとても重要ですよね。
それができないと、わからないまま話だけ進んでしまったりしますし…。
梅さん:そうですね。ただし、相談にもやり方があります。
これが2つ目の「メリハリを大切に」の話になりますが、
緊急時にはもちろんすぐにお互いに声をかけあうのですが、
「少し困ったので相談したいな」というレベルときには
直接声をかけるのではなく、チャットを活用して
相談するようにしています。
-チャットで、ですか。直接声をかけた方が早そうですが、それはなぜですか?
梅さん:システムの開発は、何をどのようにアウトプットかを考える時間、
および集中力がとても重要です。
プログラミング業務などがまさにそれに当たるのですが、
知的ノウハウを組み合わせ、どの方法で課題に対してアプローチしようかと
考えている最中は、あまり話しかけられたくないということがあります。
そのため、集中したい時には集中し、それが切れたタイミングで、
チャットで投げかけられた誰かの相談に乗ってあげる、
というようにしています。
相談される側も、集中してるから相談に乗れない、という人はいなくて、
自分にもわからなそうだけど相談にはのるよ、
という姿勢の人が多いですね。
メンバー個々の経験値を共有する勉強会
-続きまして、開発室は定期的に勉強会を実施していますよね。
具体的に、どのようなことを実施していますか?
梅さん:取り組みとしては月に1回、プレゼンター持ち回り制で勉強会を
行っています。
-”勉強会”というのは、技術系の勉強会ということですか?
梅さん:いえ、テーマはみんなの役に立つことならなんでもいいです。
とは言いつつも、やはり技術的な話がメインになりがちには
なってしまいます。
そんな時はいろいろな価値観に触れてもらうため、
英語学習法やエッセンシャル思考など、
わざと技術要素の低い情報を入れたりもします。
その他、合宿ではライトニングトークという、
5分間のスピーチも実施しました。
こちらも勉強会同様、テーマは何でもよく、
5分間自由に話してもらうものです。
ちなみに、参加は開発室だけでなく、全社員向けのオープンな勉強会です。
-なるほど。エンジニアとしてだけでなく、
色々な角度からの考え方を養う場なんですね。
具体的に、その2つを実施しているのには、どのような狙いがありますか?
梅さん:狙いとして、1つは自分が話し手になって発信することにより、
時間の使い方、しゃべり方といった、
アウトプットの意識を改善するということ。
それから先ほども言いましたが、もう一つは、経験値を共有することです。
1人では自分で貯めた経験値は自分のものにしかなりませんよね。
一方で、チームで仕事をすると、全然違うことをやっている人、
経験を持っている人がいます。
そういった人からノウハウや気付きをもらい、
経験値をみんなで持ち寄って、他の人のレベルアップに応用できるよう、
こういった取り組みをしています。
せっかくチームでやっているんだから、それができなければ、
個人事業主と変わらないですもんね。
-たしかに、経験を共有できれば、成長の速度は何倍にもなりますよね。
僕も部内で共有できることがあれば、積極的に共有していこうと思います。
-では、先ほど「各部署の人とすり合わせ」、という話がありましたが、
他の部署の方とはどんなタイミングでコミュニケーションが発生しますか?
梅さん:基本的には、各事業部のビジネス要件をシステムに落とし込んでいるため、
要件をもっている各部署の方とは常に議論をしてますね。
特にまとめて何かを作り上げる、サイトのリニューアルのような時には、
事業部の担当者にかなり細かいところまでヒアリングをします。
一方で、すでに一回出来上がったものを改修するときには、
一週間に一回とか、一日一回とか、その都度話すといった感じです。
なので、トータルでいうと各事業部の方とは、結構頻繁に
コミュニケーションをとることになりますね。
-たしかに、他の部署の人が開発室に来て、各担当者と話しているのはよく見ます。
システム作成時以外には、コミュニケーションのタイミングはありませんか?
梅さん:先ほど、開発と運用、という話をしましたが、まさに運用の部分でも
コミュニケーションは発生します。
社内ツールにせよWEB上のサービスにせよ、タイミングをみてシステム
メンテナンスを行う必要があります。
例えば、お客さんがすでに使用しているような外部ツールの場合は、
自分たちだけではメンテナンスのタイミングは決められないので、
そのメンテナンスの期間決めや、
期間の周知などを各事業部の担当と調整しながら行っていきます。
大体、大きなコミュニケーションはその2つですね。
開発室の目指すこと
-では、最後の質問です。
開発室の今後の展望を、言える範囲で教えてください。
梅さん:軸としては大きく2つあります。
1つは、「事業貢献につながる技術的なチャレンジ」、
もう1つは、「事業側の潜在ニーズの解決」です。
-1つずつお伺いします。まず、「事業貢献につながる技術的なチャレンジ」とは
どのようなことですか?
梅さん:例えば、「機械学習」ってご存知ですか?
コンピューターに情報の仮説を認識させ、オススメの商品を
コンピューターに吐き出させたり、画像を見た時にその被写体を
分析できる技術のことです。
それを活かせると、過去からの大量のデータを読み込ませて、
「この画像が評価されてる」とか、「このセグメントに売れている」などの
仮説を機械にアウトプットしてもらう、というような応用もできます。
そうやって、新しい技術を日々の業務に変換し、
活かせるようにしたいです。
-たしかに、広告で画像の選定や効果的な表現を日々探索している我々にとっては、
とても有用な機能ですね。
それでは次に、「事業側の潜在ニーズの解決」とは?
梅さん:現状の直接的なヒアリングだと、事業側の顕在化したニーズ、
事業側が気付いている問題しか解決できませんよね。
でも、作業の中には、エンジニアから見たら
「それは開発室で簡単なシステムにすれば、もっと効率化できます」
といったような、事業側はいつも当たり前のようにやっているけど、
実は簡略化できることって、たくさんあると思うんですよね。
そういった、いわば「業務上のインサイト」に、エンジニア側から能動的に
気付いて、解決してあげられるチームにしていきたいです。
-梅さん、本日はありがとうございました。
マーケティング課題としてはよく耳にするインサイトや潜在ニーズですが、
社内にもそれが存在するとは…。
今後、さらに事業部をまたがってコミュニケーションをとる機会が
多くなると思いますが、その時はよろしくお願いいたします!
おわりに
画面に向かうだけでなく、他の社員の相談に乗ったり勉強会で人前に立ったりと、
技術面以外の部分での成長も目指す開発室。
今回のインタビューで、その存在のありがたさと心強さを感じることができました。
事業部側の僕らとしても、積極的にコミュニケーションを取り合って、
頼れるところはどんどん頼っていきたいと思います!