こんにちは。ココラブル代表の森です。
今日はココラブログ担当から「人生の節目で学んだこと〜個人的キャリア論〜」と題した意識高めの記事を依頼され、途方にくれながらこの投稿を書いています。
僕は新卒で就職をしたこともなく(バックパッカーで世界放浪していました)、20代から輝かしいキャリアもなく(基本ベンチャーを転々と)、とにかくその場で価値を出せる人間になることしか考えていなかったので、キャリア論といった大それたお話ができるとは思わないのです。
ただ30年近くのキャリアを勤めてきて、改めて「仕事って何だろう」って考える機会をもらえたのではないかと思いつつブログ担当から突きつけられている締め切りに怯えながら書き出してみることにします。
「仕事をどう選んだらいいのか」「キャリアをどう作ればいいのか」みたいなことを悩んでいる若いメンバーと話すことがあります。
その時に僕は「仕事ってだんご三兄弟だよ」という話をします。
僕は仕事は以下の3つのだんごを串刺しにしたところにしかないんじゃいかなと思っているのです。
それは
1.あなたは何をしたいか
2.あなたは何ができるか
3.周りや社会は何を求めているか
ということで、この3つの重なる部分に自分がやるべき仕事があるのだと僕は考えているんです。
「したいことがあって」「それが自分でできても」、「社会が求めていなければ」仕事として成り立ちません。
「したいこと」で「求められていても」、「自分にできなければ」それは仕事ではありません。
「できること」で「求められていても」、自分が「やりたいことでなければ」その仕事は長続きしないでしょう。
シンプルに仕事はだんご3兄弟、そんなことを話します。
だとしたら、この3つを言語化できれば自分の目指す仕事の方向性は見えてきます。
そして、このプロセスを経て選んだ道はどれも正解です。
仕事をしていく上で(そして人生を生きていく上で)大切なのはそもそも「正解を見つけること」ではなく「選んだ道を正解にしていくこと」なんですよね。
「1.あなたは何をしたいか」を把握するために、まず「あなたは何を成し遂げたいか」を考えて言語化する必要があります。
それは、かのドラッカーの言う通り「自分は何をもって人に憶えられたいか」ということを考えることから始まります。
どんな小さなことでも構いません。
年代や時期により答えは変わっても構いません。ただ、答えを持たないまま、仕事を続けることで、大きな成果や喜びは生まれてきません。
「2.あなたは何ができるか」を把握するために「自分の強み」を言語化してみましょう。
強みを明確化し伸ばすことにより、成果を最大化することができます。
弱みを減らすことより、強みを伸ばすことのほうが大切です。
今までの仕事で成果があがったこと。ほめられたこと。熱中したこと、楽しいこと。誇りに思うスキル。
それらを考えてみるのは自分の強みを再確認するために必要なことです。
「3.周りは何を求めているか」。
会社には「顧客」がいて、その会社の商品やサービスを使っていただいています。
また、会社には「メンバー」がいて、その商品やサービスをよりよくしたり、多くの方に使ってもらうように働いています。
顧客にとっての価値を最大化すること=「顧客の幸せ」と、働くメンバーの価値を最大化すること=「メンバーの幸せ」を実現するために会社は存在しています。
ただ、そのメンバーの幸せは、「消費者として」や「友達として」のHAPPYをもたらすものではなく、「顧客に対する価値貢献者として」としてのHAPPYをもたらすものである必要があります。
あなたが次に働く、また今働いている環境では顧客はどのような価値を求めているでしょうか?
それが求められていること、貢献について考える基盤になります。
ぜひ、皆さんのキャリアを考える参考にしてくださいね。
と、ここまで書いてなんと偉そうな投稿なのだろうと見返して気づきます。
「お前は若い頃、こんなこと考えていたのか」と聞かれると全く自信がありません。
そんな僕でも、なんとか生きているので
「大丈夫、まあ、なんとかなるよ」
というのが一番伝えたいメッセージかもしれません。