画像下ボタンは消費者に影響を及ぼす!? →広告に「詳しくはこちら」ボタンを入れると逆効果!?
前回は、Facebook広告においてのA/Bテストで、広告の女性モデルがピンク色の服を着ている画像の広告が高い結果を出していたことをお伝えしました。今回は、Facebook広告における「CTAボタン」の効果について検証していきましょう。
そもそも「CTAボタン」とは?
「CTA」とは「Call to Action」の略で、消費者に行動を起こさせるよう誘導することです。Facebook広告において「CTAボタン」は画像の下にある、行動を促すボタンのこと。種類としては、「詳しくはこちら」「予約する」「お問い合わせ」「アプリを利用」「ゲームをプレイ」「購入する」「登録する」「動画を見る」などがあります。
(例)この場合は、「購入する」がCTAボタン
今回は、Facebook広告において、
CTAボタンあり vs. CTAボタンなし
のどちらが消費者を惹き付けるかについての検証結果を見ていきましょう。
【事例】「CTAボタンあり」と「CTAボタンなし」のA/Bテスト
① 「CTAボタンあり」の広告
② 「CTAボタンなし」の広告
もちろん、「CTAボタン」は「消費者の行動を促す」ためにあるのですから、当然ながら、「CTAボタンあり」の広告のほうが効果は高そうです。
しかし、意外な結果が出ました…!
CPC CTAボタンなし > CTAボタンあり 約10円低い!!
CVR CTAボタンなし > CTAボタンあり 約1.7%高い!!
※ランディングページは同じ
※数値はケースにより異なります
なんと、「CTAボタンなし」の広告のほうが広告効果は高かったのです。
ではなぜ、「CTAボタンなし」のほうが高い広告効果が出たのでしょうか?
弊社の見解では、Facebookのようなインターネット媒体で、「CTAボタン」がついている投稿は商業的に捉えられやすく、コンテンツ自体が無視されやすいと考えています。
ユーザーの投稿が主なコンテンツとなっているFacebookでは、ニュースフィード投稿に消費行動を促す「CTAボタン」はある意味で目立ち、すぐに「広告」であると判断されてしまいます。そのため、ユーザーから一目で無視される傾向にあると考えられます。
今回、弊社が行った、Facebookにおけるさまざまな商材でのA/Bテストでは、「CTAボタン」なしのほうが高い広告効果が出ています。
A/Bテストの一指標として、参考にしてみてはいかがでしょうか?
Facebook広告の効果を最大化するためには、画像だけではなく、「CTAボタン」「テキストなど」さまざまな要素でA/Bテストを行うことが重要です。
次回は、「化粧品における、 製品本体のパッケージ画像 VS 製品の中身の質感(テクスチャー)をクローズアップした画像」について検証結果をお伝えします。